第380章

小林は彼と村野郁紀の顔を交互に見比べ、少し考え込んだあとに口を開いた。

「お二人は、お知り合いですか?」

「俺がこんな女を知ってるわけがないだろう」

村野池は即座に否定した。

その言葉を聞いて、村野郁紀はむしろ安堵の息を漏らした。

今の仕事は決して褒められたものではない。もし本当の関係を明かされれば、父や母の顔に泥を塗ることになる。

すべては、自分の不甲斐なさが招いたことだ。

小林は気不味そうに乾いた笑いを浮かべる。

知り合いでないなら、単にこういう仕事の女を見下しているだけか。

それも無理はない。男にとって、この手の女は欲望の掃き溜めに過ぎず、間違っても妻にしたいとは思わ...

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